ヘナとは、熱帯地域であるインド・西アジア・北アフリカに生育するミソハギ科の植物のことです。
水はけがよく標高の高い地域に多くみられ、成長すると3メートルにまでなることもあります。
その葉を乾燥させ細かくパウダー状にしたものが「ヘナパウダー」と呼ばれています。
古代からヘナはラッキーアイテムとして重宝されてきました。
それはヘナに秘められたパワーに由来するものだと思われます。ヘナは、どの部位も捨てるところがないと言われほど様々な用途に利用することができます。
まず葉の部分は薬として使うことができ、花の部分は薫り高く香水として愛されてきました。ヘナに含まれる色素はタンパク質と反応し、染色する性質があることから髪・爪・手足等に色付けする目的で人々に重宝されてきました。
特にインドでは、魔よけとしてボディーペインティングに使われ、婚礼儀式や祭り、式典などで用いられ幸運のシンボルと考えられています。
これはつまり、ヘナが単なる染料ではなく、身体の中から不要物を取り除く薬効をもつことが広く知られているからなのです。